B型肝炎ワクチン(予約制)

B型肝炎なんて関係ないと思っていませんか?お子さまの未来を守るために考えて! 将来の慢性肝炎・肝硬変・肝がんを予防する子どものためのB型肝炎予防

  • 子どものうちにB型肝炎ワクチンを接種すると、大人になって接種するよりも、B型肝炎ウイルスの感染を予防する抗体を獲得しやすいことがわかっています。十分な免疫を獲得するには、3回接種が大事です。
  • その後、ワクチンの効果が減少する1020年前後に、追加接種することが望ましいです。

※日本では約130150万人がB型肝炎ウイルスに感染しているいわれています。予防する方法を知らずに感染してしまった人や、すでに感染していることに気づいていない人がいるのも実情です。

ワクチンはいつ接種するの?

生後2ヶ月を過ぎたら、ヒブ・小児用肺炎球菌・ロタワクチンなどと一緒に早めに1回目の接種、4週間後に2回目、1回目から20週以上あけて3回目の接種がお勧めです。

  • 201610月から0歳児を対象に定期接種となりました。
  • 1歳以上は任意接種ですが、お子さまの未来をまもるために、『家族全員』ワクチン接種での予防をおすすめします。

1歳以上任意接種(自費)1回6,000円 計3回接種    B型肝炎自費予防接種予診票  PDF  ダウンロード

B型肝炎ってどんな病気?

  • 多くの原因は、肝炎を起こすウイルスに感染することで、大人・子どもにかかわらず、誰でもかかる可能性のある病気です。
  • B型肝炎ウイルスは、C型肝炎ウイルスやHIV(エイズウイルス)よりも血液中のウイルス量が多く、うつりやすいと言われており、非常に感染力が強いウイルスです。感染経路は母子感染、家族や友人、ウイルスに汚染された唾液・汗・血液の輸血や性行為などでの感染が知られています。
  • B型肝炎ウイルスは、体に入ると肝炎をおこし、長く肝臓にすみついて(慢性化・キャリア化)、肝硬変や肝がんをおこします。
  • 毎年約2万人がかかっています。

B型肝炎になるとどうなるの?

  • 急性肝炎・・・感染してから症状がほとんどないまま、ウイルスが体外へ排除されるケースもあります。排除できず「急性肝炎」となっても、多くは無治療でほとんど治ります。まれに「劇症肝炎」と呼ばれ、重症化し生命が危険になることもあります。
  • キャリア・・・感染したあとウイルスが排除されず、肝臓にすみついている状態を「キャリア」といいます。子どもの方が「キャリア」になりやすく、またなっても症状がほとんどないため、血液検査をして、はじめて感染していることがわかります。
  • 慢性肝炎・・・キャリア化したあと、約1割が慢性的に肝機能の異常がみられる「慢性肝炎」となります。子どもの場合、症状がほとんどなく、血液検査しなければわからないことが多いです。
  • 肝硬変、肝がん・・・慢性肝炎の状態が続くと、肝細胞が破壊されていきます。やがて肝臓が硬くなり、疲れやすく、黄だんがあらわれ、肝機能が低下することがあります(肝硬変)。慢性肝炎や肝硬変から、命にかかわる肝がんへと進行する可能性もあります。

※以前はB型の急性肝炎にかかっても治癒したらそれで完治と考えられていましたが、B型肝炎ウイルスの遺伝子は肝臓内に一生残ることが最近になってわかってきました。免疫力が低下すると重症の肝炎を発症するようです。また、3歳未満で感染すると慢性化しやすくなりますが、3歳以上でも慢性化しやすい遺伝子型AというタイプのB型肝炎が日本でも広がっています。知らない間にキャリアになった家族などから子どもへの感染もめずらしくありません。